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『銀色のフィレンツェ』
「ルネサンス歴史絵巻三部作」の2作品目の『銀色のフィレンツェ』。

今回の作品のサブタイトルは「メディチ家殺人事件」ということで、実際に起こった事件を作者が様々な資料を元に、例のマルコとオリンピアという2人の架空の人物を使って、読み解いていこうとする作品です。
まず物語の舞台となる16世紀のフィレンツェについて少々。

中世のフィレンツェと言えばメディチ家と言っても過言ではないほどに、政治・経済・文化など様々な面でフィレンツェの街を牛耳っていたメディチ家。

しかしこの頃になると、神聖ローマ皇帝兼スペイン王のカルロスの後ろ盾を得ないことには統治も難しいところまで来ていました。

その理由としては、大陸に強大な力を持った国家が生まれていたという、小規模なイタリアの都市国家全体に共通する事情が挙げられますが、メディチ家自体にも、当主の地位に就いたアレサンドロが血筋の面で疑念を持たれる余地があったことと、酒色に溺れ能力が欠如していたという問題を抱えていたことがありました。

そのような時に、正義感があり、かつその出来損ないの当主に取って代わる実力と背景がある者がどのような手段に打って出るか、というのが、この『銀色のフィレンツェ』の中心になってくるわけです。

前作に多少の難をつけるとすると、大きな歴史の流れに筆をとられすぎて、冒頭で起こる殺人事件の顛末が片隅に追いやられている感じがあったことが挙げられるのですが、今回はこのサブタイトルが見事に活きている内容で、殺人に至るまでの、恐らく資料では語られていないであろう人の心の動きや矜持と言ったものが、作者の筆力によって鋭く描写され、読み終えた者に一種のカタルシスを与えてくれます。

そして、予想外の進展を見せる事件と、三部作最後の『黄金のローマ』につなげるための流れが最後に来ます。

前作『緋色のヴェネツィア』の時にも思ったことですが、この本を読み終えたら、続けて『黄金のローマ』に読み進まないと気が済まないという所まで持って行ってくれるのです。


と言うわけで、実は現時点で次作『黄金のローマ』も読み終えてしまっているのですが、個人的にはこの『銀色のフィレンツェ』が、読み物として一番完成度が高いように感じられます。

そう思った理由は……ご自分でお読みになってお確かめ下さい!


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